韓国ドラマ『ドクターX ~白衣のマフィア~』レビュー|毎週の放送が待ち遠しいドラマ(第1話~第6話)

最近、韓国ドラマ『ドクターX ~白衣のマフィア~』(Doctor X: Mafia in White)を本当に楽しく見ています。毎週の放送が待ち遠しくなるドラマは、「キム部長」以来久しぶりです。

韓国ではSBSの金土ドラマとして放送されていて(韓国での原題は「ドクターX:白いマフィアの時代」)、日本ではNetflixで『ドクターX ~白衣のマフィア~』、海外では「Doctor X: Mafia in White」というタイトルで配信されています。

本作は日本の人気ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」を原作に、韓国の状況に合わせてストーリーが展開されています。私は日本の原作を見ていないので直接比較はできませんが、ここまで日本のドラマという印象をまったく受けなかったので、脚本家がうまく韓国らしくアレンジしているのだと思います。

韓国ドラマ『ドクターX ~白衣のマフィア~』のNetflix公式ポスター
『ドクターX ~白衣のマフィア~』公式ポスター(ポスター:Netflix)

視聴率が物語る人気

ドクターXの人気は視聴率がそのまま物語っています。11%台でスタートし、いつの間にか19.5%と20%に迫る勢いで、今後さらに上がりそうです。

人気が高い分、論争も起きています。一部の医師たちは、ドラマが医師を無能で否定的な既得権層として描いているとして放送審議を申し立て、さらに第6話に5・18関連の内容が含まれていることを理由に、政治的に偏っているとして放送中止を求める国会請願まで登場したそうです。

5・18をご存じない方のために簡単に説明すると、5・18民主化運動は1980年5月に韓国・光州で起きた出来事です。軍事クーデターで権力を握った新軍部に対して市民が民主化を求め、戒厳軍がこれを武力で鎮圧する過程で多くの市民が命を落としました。現在、韓国では国の記念日が定められた民主化運動として公式に認められていますが、これをめぐる歪曲や政治的な論争が今も続いているため、ドラマや映画で扱われるたびにしばしば議論を呼んでいます。

個人的には、ドラマはドラマとして楽しめばいいのではないかと思います。

ドクターXが人気の理由

1. 痛快さ

現実ではなかなか言えない言葉や行動を、主人公が代わりにしてくれます。そこに勧善懲悪の構図まで加わるので、視聴者が痛快さを感じるのではないでしょうか。「こんな医者が実際にいたらどうだろう」と思ってしまうほど爽快です。

2. 恋愛要素がない

韓国ドラマのほとんどには男女主人公の恋愛が描かれます。恋愛は韓国ドラマの強みでもありますが、時には必要のない恋愛要素が入り込んでがっかりすることもあります。第6話まで見たドクターXには恋愛要素がなく、展開を見る限り今後も入らなさそうです。

3. 主演キム・ジウォンの演技

海外の視聴者にも伝わるかはわかりませんが、キム・ジウォンの話し方が本当に面白いです。突拍子もないセリフを独特の口調で絶妙に表現していて、韓国でも演技の評価が高いです。

4. 周りの登場人物

自分の地位を守ることに必死で、どこか無能にも見える医師役の俳優たちの演技がとても良いです。さらに何をしている人たちなのかわからない派遣スタッフたちも加わり、ドラマをより軽快で楽しいものにしています。ただ、インターンのキャラクターだけは、演技のせいか脚本のせいか、個人的には物語にうまく馴染んでいない気がします。

個人的に注目している俳優、イ・ジニ

『ドクターX ~白衣のマフィア~』で麻酔科教授を演じる女優イ・ジニ
女優イ・ジニ(写真:Alien Company、 プロフィール)

ドクターXで私の目に留まったのは、麻酔科教授を演じるイ・ジニです。顔にかなり見覚えがあるのは、これまで人気ドラマで小さな役を数多く演じてきたからでしょう。これほど比重の大きい役はドクターXが初めてではないかと思います。

イ・ジニはドラマや映画よりも演劇を主な舞台として活動してきました。2004年から舞台に立っているので演技力は申し分なく、今後はドラマや映画でもっと見られそうです。

後半の6話に期待

全12話のうち6話まで放送され、ちょうど折り返し地点を迎えました。残りの6話もしっかり締めくくって、期待を裏切らないドラマとして終わってほしいです。

皆さんは『ドクターX ~白衣のマフィア~』を見ていますか?ここまでの感想をぜひ聞かせてください。

コメントする